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音楽ファンから絶大な支持を集めるバンド「くるり」。
2026年3月8日放送の『EIGHT-JAM』では、結成30周年を目前にした彼らの特集が組まれ、その唯一無二の音楽性が改めて注目されています!
「名前は聞いたことあるけど、実はよく知らない…」という若い世代の皆さんに向け、その魅力をサクッと解説します!
バンド名「くるり」の意外すぎる由来

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「くるり」という可愛らしい響きの名前、実は京都市営地下鉄の案内掲示板からきているんです。
ボーカルの岸田繁さんが結成当時、地下鉄の駅にあった「Uターンしろ」という指示マーク(くるりと回る矢印)を見て、当時の彼女が「『くるり』っていいんじゃない?」と提案したのがきっかけ。
クールな英語名にしようとしていた岸田さんでしたが、この一言が日本のロック史に残るバンド名を生みました。
くるりは「メンバーが入れ替わることで音楽性が進化する」という、まるで生き物のようなバンドなのです。
現在のメンバープロフィールは?
左 岸田 繁(Vocal / Guitar) ほとんどの楽曲の作詞作曲を担当。鉄道ファンとしても有名で、交響曲も書けてしまう音楽の天才です。
右 佐藤 征史(Bass / Chorus) 結成時からのオリジナルメンバー。岸田さんの自由な発想を支える、バンドの屋台骨です。
現在はオリジナルメンバーの森信行(Drums)とも再び共作するなど、原点回帰と進化を続けています。
まず聴くべき!これぞくるりの名曲3選! +αも!
では早速名曲鑑賞に行ってみましょう!
『東京』 くるり公式より 再生回数不明
1998年のデビュー曲で既に28年前の曲です。エモさ全開のギターサウンドは必聴。
「くるり」というバンドを語る上で、デビュー曲の『東京』は避けて通れない一筋縄ではいかない名曲です。
その魅力は、単なる「上京ソング」に留まらない生々しい感情の揺れにあります。
イントロエモ過ぎる?「剥き出し」のギターサウンド
イントロのギターが鳴った瞬間、1990年代後半の空気感が蘇ります。洗練されすぎていない、どこか不器用でガリガリとした質感のサウンドは、当時の彼らの「若さ」と「焦燥感」をそのままパッケージしたような破壊力があります。
またこのイントロはイギリスの「ブリティッシュ・ロック」を連想させ、オシャレなイメージを引き出します。
マロン
イントロのメロディはとても大事です!
「会いたい」と言えない、ひねくれた歌詞
一般的な上京ソングは「夢を追いかける」ポジティブなものが多いですが、『東京』は違います。
「君がいないこと 君と離れていること」
「君の顔が浮かんでくること」
直接的に「寂しい」とか「愛している」と言わず、「君がいないという事実」を淡々と、でも必死に歌い上げる言葉選びが、聴く人の心に深く刺さります。
マロン
実はマロンも当時22歳で大学のため東京に上京しました!そんな田舎者にはとても響きました!
「京都」から見た「東京」という視点
京都出身の彼らにとって、東京は憧れの街であると同時に、異郷の地。
「東京の街に出てきました」という歌詞に込められた、少し突き放したような冷めた視線と、そこにしがみつこうとする熱量のコントラストが、この曲を唯一無二のものにしています。
多くのアーティストが「原点」と仰ぐ
『EIGHT-JAM』に出演するようなプロのミュージシャンたちも、この曲の「嘘のなさ」を絶賛しています。つぶやくような歌声、飾らない言葉とエモいサウンドで、これほどまでに大きな感情を揺さぶる楽曲は、今の音楽シーンでもなかなかお目にかかれません。
「君のことが好きだったんだ」という最後の一行にすべてが集約されるカタルシス。これを聴くだけで、当時の彼らの情景が鮮明に浮かび上がります。
『ばらの花』 くるり公式より 再生回数不明
2001年リリース。それでも25年前!心地よいピアノのリフレインが病みつきになる、エモい名曲です。
くるり屈指の名曲であり、日本のロック界が誇る「最高傑作」の一つ。
その魅力は、一言でいえば「永遠に終わらないような心地よい停滞感」にあります。
「魔法の4つ打ち」ピアノリフレイン
この曲の最大のマジックは、イントロから最後までほぼ休みなく続く「タタン、タタン」というピアノの4つ打ちです。
シンプルすぎるほど単純な繰り返しですが、これが聴いているうちに催眠術のように心地よく、日常の雑音を消し去ってくれます。この「変わらないリズム」が、切ない歌詞を優しく包み込んでいます。
「炭酸水」で表現する心の距離
「安心な僕らは旅に出ようぜ ほら 陽が昇るよ」
「ジンジャーエール買って飲んだら 喉がはねた」
この歌詞のセンスこそが岸田繁さんの真骨頂です。ドラマチックな言葉を使わず、ジンジャーエールの喉ごしや、雨上がりの湿った空気感だけで、男女の絶妙な距離感や「若さゆえの不安」を表現しています。若い世代が聴いても古さを感じないのは、こうした「情景描写」が普遍的だからです。
くるりにしか出せない「サイケデリックな浮遊感」
ロックバンドでありながら、あえて熱く盛り上げすぎない、どこかひんやりとした温度感。
後半、ギターやコーラスが重なり合っていく展開は、まるで夢の中にいるような感覚(サイケデリック)に陥ります。この「エモい」の一言では片付けられない、複雑なエモーションが中毒性を生んでいます。
豪華すぎる「コーラス」の隠し味
実はこの曲、サビのバックで流れる女性コーラスが元SUPERCARのフルカワミキさんなんです。彼女の無機質で透明感のある歌声が重なることで、切なさが何倍にも増幅されています。
『東京』が「剥き出しの熱量」だとしたら、『ばらの花』は「静かに心に浸透する水」のような名曲ですね!
『琥珀色の街、上海蟹の朝』 くるり公式より 再生回数3235万回
くるりの進化に驚かされる一曲ですよね!『東京』や『ばらの花』と同じバンドとは思えないほど、ガラッと雰囲気が変わるのがこの曲の面白いところです。2016年リリース。10年前ですね!
若者の間でもTikTokなどでリバイバルヒットした、この曲の「良さ」を3つのポイントで解説します。
「脱力系ラップ」の心地よさ!
何といっても、岸田繁さんが披露するラップが新鮮!ゴリゴリのヒップホップではなく、少し気だるげで、話し掛けてくるような独特のフロウが最高にオシャレです。
肩の力が抜けた「大人な余裕」を感じさせるボーカルが、都会の夜の空気感に完璧にマッチしています。
シティポップ×ブラックミュージックの洗練されたサウンド!
1980年代のシティポップを彷彿とさせるキャッチーなメロディに、ファンキーなベースラインとホーンセクションが絡み合います。
くるりらしい職人気質で作り込まれた「聴き心地の良い音」は、今の若い世代が好むVaundyやNulbarichといったアーティストにも通じるセンス。音楽通も唸らせる、非常に質の高いポップスに仕上がっています。
「上海蟹」というキラーワード?
「上海蟹食べたい あなたと食べたいよ」
このサビのフレーズ、一度聴いたら耳から離れませんよね?
「愛してる」ではなく「上海蟹食べたい」という具体的で少しシュールな言葉に、どうしようもない愛おしさを込める。この「ユーモアと切なさの絶妙なバランス」こそ、くるりというバンドの真髄です。
聴いているだけで、夜の街をドライブしたり散歩したりしたくなるような「都会的でセンチメンタルな名曲」です。
近年TikTokなどでも話題になった、シティポップ×ラップのオシャレ曲。
+α 「ふたつの世界」 くるり公式より 再生回数201万
2015年リリース。10年前です。そうです!TVアニメ『境界のRINNE』のエンディングテーマに作られました。
優しいメロディとアニメストーリーにマッチした歌詞に、当時耳に残っている方も多いのではないでしょうか?
曲を作るたびにメンバーを入れ替え、新しい世界を切り開く、ファンをワクワクさせるようなバンドですね!
Vaundyや藤井風も心酔?プロがリスペクトする理由
くるりが「アーティストのアーティスト」と呼ばれるのは、圧倒的な「楽曲の幅」があるからです。
Vaundyさんや藤井風さんをはじめ、今の音楽シーンを牽引する若い才能たちが、くるりのコード進行や独特のサウンドを絶賛しています。『ばらの花』などの名曲は、カネコアヤノさんや数多くのアーティストにカバーされ、時代を超えて愛されています。
| アーティスト名 | コメント |
|---|---|
| 松任谷由実 | 「岸田くんは、天才」と絶賛しており、くるりの楽曲「ばらの花」などを高く評価。 |
| 奥田民生 | くるり結成当時から親交が深く、トリビュートアルバムで「ばらの花」をカバーした。 |
| [Alexandros] 川上洋平 | 番組などでくるりの魅力を熱く語っている。 |
| マカロニえんぴつ はっとり | くるりから強い影響を受けている。 |
| 君島大空 | くるり(岸田繁)と対談・共演し、その音楽性を深く理解・リスペクトしている。 |
| 佐藤千亜妃(元きのこ帝国) | くるりの音楽性をリスペクトしている。 |
| リーガルリリー たかはしほのか | くるりとの対バンを果たし、ファンであることを公言している。 |
| Base Ball Bear 小出祐介 | くるりの魅力を解説する番組に出演するなど、ファンであることを公言している。 |
| Homecomings | メンバーがくるりの影響を受けていることを公言しており、ボーカルの畳野彩加は楽曲「コトコトことでん」に参加している。 |
彼らがリスペクトされる理由は、ロック、エレクトロニカ、クラシック、民族音楽まで、すべてを「くるり流」のポップスに落とし込む実験精神にあります。
くるりのトリビュートアルバム『くるり鶏びゅ~と』参加アーティスト !
くるりへのリスペクトから後輩アーティストがトリビュートに参加し、くるりの歌を歌いました。 日本の音楽シーンでも一定の評価や影響力の大きいアーティストがよくトリビュートされています!
まとめ
『EIGHT-JAM』で特集されるほど、日本の音楽界にとって欠かせない存在の「くるり」。
「音楽に迷ったら、くるりを聴け」と言われるほど、その世界は深く、そして楽しいものです。
皆さんもぜひ、お気に入りの一曲を見つけてみてください!
マロン
くるり。名前は地味ですが、実は日本の音楽シーンへの影響力がすごいんです!
今回は日本のレジェンドバンド「くるり」についてご紹介しました。それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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